『かなちゃん起きたんだね。どう熱は?』
とお父さんに言われ、すっかり下がったことを伝えた。
お母さんがホットミルクを持ってきてくれたので、私はみんなとリビングで寛いでいた。
『そういえば、小児外科医育成プロジェクトに、かなちゃんの名前が載ってたね。』
と進藤先生に言われる。
もうどこにいてもこの話題ばかり。きっと病院の期待は大きいんだろう。
「でも……、私。
お断りしようかと……。」
『えっ!?どうして!』
お父さんと進藤先生が口を揃えて言う。
「こんな体調不良ばかりだし。プロジェクトを続けられる自信もないですし。
他の方に行ってもらおうか……。」
そう、話があってすぐにずっと悩んでいた。
『かなちゃん、ずっと悩んでたんだね。』
とお父さんに言われる。
『確かに。体が弱いことはみんなよりハンディキャップになるかも知れない。
だけど、今までそれを乗り越えてここまで来たんじゃないのかな。』
そう……そうなんだけど。
ここまでこれたのはお父さんや幸治さんが、大学や生活の費用を出してくれたから……。
頑張ってこれたけど……。
これ以上、まだ頑張れるのか……な。
『……まぁ、プロジェクトに参加していて無理だと思ってからでも遅くないんじゃないかな?』
「……そうですね。」
それ以上言葉が出てこなかった。
でも、できるかどうかはやってみなくちゃ分からない……。
やり始めたら引くに引けなくなるんだろうけど……。
と色々考えてると、進藤先生とお父さんの会話は別の話題で盛り上がっていた。



