未知の世界5


『かなちゃん!かなちゃーん。』





そう呼ばれ目を覚ますと。








ん?








進藤先生が私を覗き込んでいた。







あ、夢を見ずに眠れた。







『どうしてこんなところにいるの?』







え?







周りを見渡すと、寝る前に座っていた椅子から落ちて、床に寝ている。







「落ちちゃったみたいで……。」








『え?いつからここにいるの?』







「うーん……、お昼を済ませてからです。」








『ぇえ!大丈夫?寒くなかった?』







と私の額に手を当てる。ボーっとしている私の胸に、聴診器を刷り込ませる。






もう諦めてそのままボーっとする。






『音は大丈夫そうだね。もしかしたら熱が下がってないかな?』






「え?」






いつも長引く熱が、今回はものすごく早く引いたことに自分で信じられなかった。





いつのまにか脇に挟まれた体温計を取り上げると。






36度5分。







その数字に嬉しくなり、進藤先生に見せる。







『やったね。






でも、まだ夜ご飯まであるし、寝てたら?』







いや、夢を見たくないし。







「もうしっかり寝たので大丈夫です。」







というと進藤先生も納得したのか、二人でリビングに向かった。