検診を明日に控え、今晩はお父さんとお母さん、そして久しぶりに翔くん家族がやってくる。






翔くんと言うのは、幸治さんの従兄弟になる。お父さんの弟が翔くんのお父さん。





晩御飯の準備は、お母さんが手伝ってくれた。というか私が帰ってくる前にほとんどの準備をしてくれていた。







ピンポーン








チャイムが鳴り、玄関を開けると子供達のキャッキャッ言う賑やかな声が聞こえる。







そう。翔くんは就職して仕事が安定すると間もなく結婚して子供を二人も授かった。






その二人は3歳と1歳の女の子。







この子達とは初めてではなく、翔くんの奥さんであるミキさんと子供たちだけでも会ったことがあるほど、私はミキさんと仲が良くなった。






翔くんの知らない子供たちの情報は、私の耳に先に入ることも(笑)







『かなちゃーん!こんばんはー!』







元気よく部屋に入ってきた二人は私に勢いよくぶつかってきた。







前に会った時に比べ、二人とも大きくなって力も強くなり、つい尻餅をついた。






『こら、二人とも!かなちゃんにぶつかったらダメよ。』







ミキさんに叱られた子供たちは、一度はしゅんっと落ち込むけど、すぐに切り替えて私の手を引いてリビングに走った。