すでに医局に出勤していた先生方は、りはちゃんの逃走を知っていた。 「佐藤!俺も行く。」 私の姿を見た石川先生は、午前中予定がないそうで、私の持っていた鍵を手に取るなり、りさちゃんを探しに病院を出発した。 施設の住所は既に石川先生が、調べてくれていたので、私は何も考えずに、ただ向かう途中にりさちゃんがいるのではないかと、外に目を凝らしていた。