夜…。
「はぁ…。」
案の定、幸治さんの言う通り、熱が出た…。
あれから昼過ぎに起きて、いつも通り食事を済ませてリビングでゆっくりしていると、気づくと鼻息が熱くなっているのに気づいた。
テレビを見ていた幸治さんに目をやる。
まだ買い出しもしてない。
この鼻から出る熱い息…。
嫌な予感しかしてない。
バレたらどうしよう、でも黙ってたら怒られる…。
いろいろ考えてたところ、
『ん?どした?』
振り返る幸治さん。それと同時に目をそらすけど、時既に遅し。
『あ…。』
私の額に大きな温かい手をのせる。
それから寝室で再び診察される。
明日は半日健診、終わってから仕事…という予定だった。
だけど、一日休みをとり、外来での診察からの健診、いや、診察の中で検査するんだろう。
いろんなことを考えていると、ため息が出た。
『ため息ついたって、何も変わらない。
それよりも、寝ることだ。』
買い出しにお夕飯の準備までしてくれた幸治さんは、私におかゆを運んでくれた。
早く治りますように…。



