未知の世界5


夜…。







「はぁ…。」








案の定、幸治さんの言う通り、熱が出た…。






あれから昼過ぎに起きて、いつも通り食事を済ませてリビングでゆっくりしていると、気づくと鼻息が熱くなっているのに気づいた。






テレビを見ていた幸治さんに目をやる。







まだ買い出しもしてない。







この鼻から出る熱い息…。







嫌な予感しかしてない。






バレたらどうしよう、でも黙ってたら怒られる…。







いろいろ考えてたところ、








『ん?どした?』







振り返る幸治さん。それと同時に目をそらすけど、時既に遅し。






『あ…。』







私の額に大きな温かい手をのせる。






それから寝室で再び診察される。







明日は半日健診、終わってから仕事…という予定だった。







だけど、一日休みをとり、外来での診察からの健診、いや、診察の中で検査するんだろう。









いろんなことを考えていると、ため息が出た。







『ため息ついたって、何も変わらない。








それよりも、寝ることだ。』







買い出しにお夕飯の準備までしてくれた幸治さんは、私におかゆを運んでくれた。







早く治りますように…。