疲れていたので、少し休憩したいところだったけど…。
ちゃっかり私の隣にピタッとくっつくように歩き、離れない早川先生と共に、今食堂にいる。
ガラッとしていてほとんど人がいない。
でもチラホラと、私と同じように食事のできない人がいる。
「今日は疲れたでしょう?」
『はい…。』
「こんな時だからこそ、ちゃんと食べないとね。」
はい…。
ドット模様のハンカチの結び目をほどき、蓋をあける。
もうお母さんがいないので、今朝もわたしが作る。
野菜などの生物は一切入れず、火が通っていて腐る恐れのない食べ物ばかり。
こうして毎日作っているの、お母さんのありがたさが身を染みるように分かる。
そしてそのお弁当に手を伸ばす前に。
カバンの中の透明ビニール袋を開け、入っていた薬を机の上に開ける。
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