未知の世界5


トントンっ








「はるちゃん、開けるよ。」









はるちゃんの個室に入る。







まだ消灯前なので、電気は点いているものの、熱のせいか眠っている。








無理には起こさないが、病室に来たのだから、少し座って様子を見ることに。














しばらくすると、はるちゃんの瞼が動く。







突然目を覚まして、私を見て驚かないように。






「はるちゃーん。おはよう。」








声をかけるとすぐに目が開く。







『あ……どうも。』








寝起きでぼーっとしながらも、返事は返すことができる。







今朝よりもだいぶ反応はいい。








「検査の結果を伝えに来たよ。」








ぼーっとしているはるちゃんの目がしっかり開くまで、じっと待つ。







そして、少しして話し始める。








かなちゃんは喘息という診断に、何一つ物怖じしていない。






話を聞いていないのかと思ったが、そうではないようだ。







喘息での注意事項を丁寧に話す。







そして最後に、本題に入る。