「かな先生、すぐに救急へ行って。」 その言葉で小児患者が搬送されたことが分かった。 『分かりました!』 机に置いた聴診器をポケットにしまい、小走りで救急へ向かう。 どんな患者なのか、全く概要は聞かされていないけど、いろいろな症状が浮かび、すぐに処置の方法も頭をよぎる。