落ち着いてから2人でリビングに向かう。 リビングの扉を開けると食事の用意がされている。 2人は食卓へつく。 「かなちゃん、あれから調べたよ。」 お父さんが口を開く。 「ドナーには、やはり動物アレルギーがあった。 これから動物には気をつけて欲しい。特に毛の長い犬や猫に。」 『……はい。』 声は小さいが、もう大丈夫。 幸治へ悩みを打ち明けたかなは、どこかしら明るい顔をしていた。