放課後



掃除の途中で五十嵐が教室に入ってきた



『沙希っゴメン、
今日俺ちょっと遅くなるかも…部活のミーティングあってさぁ…』
五十嵐はサッカー部のキャプテン
バスケ部とは仲がいいらしく昼はバスケ部と食べているらしぃ






遅くなるか…

夜は高瀬との約束、でもまだまだ時間がある


「じゃぁ、待ってるねっ」





『マジごめんねっ

早く終わらせるから』


そう言って笑顔で手を振って出ていった






教室の中の空気が重くなった








『本当に仲いいんだね…でも付き合ってはないんだ……よね?』



また 女たちが集まってきた




北条が遠くで様子を伺っている








「……それが…」


『やっぱり!』
『この子五十嵐クン狙いだったんだよねぇー
知ってたでしょ』



知るわけねぇだろ



ここはこいつ等以外を引くか








「……あたしじゃ……吊り合わないかもしれないけど…

でも好きなの……」



涙を溜めて言った







『あ゛ぁ?』
五十嵐を狙っていたという女が唸った




ザワザワザワ