「...由良?」 泰斗が心配そうに私の顔を覗き込む。 私は慌てて笑顔をつくる。 「ううん!どうしたの?」 「いや、なんか元気無さそうだったから。昔から由良は元気無いと黙り込むから」 泰斗がハハッと笑う。 「そうなの?」 私も笑って言う。 「そう言えばこの間の体育祭、凄かったな」 「だよね!優勝できて良かったよ〜」 そう、私達はあのままどんどん点数を伸ばしていき、優勝した。 本当にものすごく楽しかったんだよね。