私は音華が指差した方向を見る。
そこには、後ろから友達と歩いてきている木村純恋ちゃんがいた。
「え、純恋ちゃんと付き合ってるんだ!」
さすが赤石くん。
純恋ちゃんはサラサラの長い黒髪が印象的で、すごくスタイルもよくてめっちゃ美人と有名な子だ。
1回だけ話したことがあるんだ。
あれは、私と音華が廊下でふざけていた時。
私が誤って転けて、その時駆け寄ってきてくれたのが純恋ちゃんだった。
『大丈夫!?あっ!血が出てるよ?待っててね、絆創膏あるから!』
なんていい子なんだ!!
美人で性格もいいなんてモテる要素満載だよ。