私と音華は同時に振り向く。



「「優磨くーん!!」」



「えっ、赤石くん?」



女子に囲まれて迷惑そうに笑っていたのは、明石くんだった。



「あーあれね。赤石優磨っしょ?うっわ大変そー、モテるのも楽じゃないわよね」



音華が腕組みして呆れたように言う。



「てか赤石優磨には彼女いんだから諦めろっつーの」



ペッ!と言う音華。



お、音華怖い...。



てゆーか。



「赤石くんって彼女いるんだ?」



「ん?そうだよ、めっっちゃ美人のね...ってほら、アレだよ」