これで、私たちに見張りがついたのも分かった気がする。

 美佐子はどの程度知っている!?

 イヤ、どの程度、調べあげるのだろうか。

 最初から、簡単に抜け出せるカゴだとは思ってなかったが、中条の死を待つ間に、美佐子が動いたら、終わりだ。

 もう、ゲームは始まっている。

 こっちも、作戦を練り直さなくては…

 だって絶対に、負けられないゲームだから!

 リセットは効かないからワンチャンスに賭けるしかない。

(おっちゃんに、連絡を取りたい。)

 火菜は、内心焦っていたが、

「勇、話してくれてありがとう。私達は絶対に一緒だよ。」と約束して部屋を出た。