タクシーに乗った弥生は、
「しばらく世田谷方面に走って、いったん公衆電話で停まって下さい。」
と言った。
「ハイ。分かりました。」
運転手はとりあえず、そう返事したが、
(珍しいな〜今時、ケータイを持ってないなんて。それに病院の中にはたくさん公衆電話があるじゃないか。)
と渋い面になったが、
(まあーいい。その間待たされるんだろうから金にはなるからな。)
と考え直して、
「でも、お客さん。公衆電話は今はなかなかないからちょっとグルグルしますよ。」
と嘯いた。
「ええ、でも出来るだけ短時間でみつけて下さい。出来ればあまり人通りのない所を。」
「了解しました。」
(なんだか訳ありの上客だ。)
それから15分程走って、もうこの辺りが限界だな。と裏通りの公衆電話でタクシーが停まった。
「すいませんが、電話が終わるまで、待っていてもらえますか?」
「(モチロン)いいですよ。」
弥生は急いで電話BOXへと向った。
手には小さなメモを握り締めていた。
「しばらく世田谷方面に走って、いったん公衆電話で停まって下さい。」
と言った。
「ハイ。分かりました。」
運転手はとりあえず、そう返事したが、
(珍しいな〜今時、ケータイを持ってないなんて。それに病院の中にはたくさん公衆電話があるじゃないか。)
と渋い面になったが、
(まあーいい。その間待たされるんだろうから金にはなるからな。)
と考え直して、
「でも、お客さん。公衆電話は今はなかなかないからちょっとグルグルしますよ。」
と嘯いた。
「ええ、でも出来るだけ短時間でみつけて下さい。出来ればあまり人通りのない所を。」
「了解しました。」
(なんだか訳ありの上客だ。)
それから15分程走って、もうこの辺りが限界だな。と裏通りの公衆電話でタクシーが停まった。
「すいませんが、電話が終わるまで、待っていてもらえますか?」
「(モチロン)いいですよ。」
弥生は急いで電話BOXへと向った。
手には小さなメモを握り締めていた。


