そして、中条のいつも肌身離さず身につけているペンダントがない事にも気付いた。
「あら!?アナタ。いつも身につけているペンダント今日はしてないのね。」
次から次へとジャブを食らわされるボクサーの様に追い込まれながら中条は、
「ああ、検査の時に邪魔になるから外してそのままだよ。」
と取り繕ったが、
「そうなの?あんまり長居しても疲れるだろうから、そろそろ帰るわね。」
と美佐子は話題を変えた。
「じゃあ、また来るからゆっくり休んでね。」
二人は病室を後にした。
しかし、美佐子の頭にはあのペンダントの事がひっかかっていた。
(おかしい。2、3年前からいつも肌身離さず身につけていた物を、臨終の際になってつけないなんて…もしかして、誰かにあげた?調べてみなくては!)
こんな事もあろうかと、中条が熟睡している時にデジカメで写真を撮ってあるのだ。
「こういう事なら黒沢ね!」
美佐子は的確に部下を使い分けていた。
そして、
(今日は病院に来て、正解だったわね。)
とほくそ笑んだ。
「あら!?アナタ。いつも身につけているペンダント今日はしてないのね。」
次から次へとジャブを食らわされるボクサーの様に追い込まれながら中条は、
「ああ、検査の時に邪魔になるから外してそのままだよ。」
と取り繕ったが、
「そうなの?あんまり長居しても疲れるだろうから、そろそろ帰るわね。」
と美佐子は話題を変えた。
「じゃあ、また来るからゆっくり休んでね。」
二人は病室を後にした。
しかし、美佐子の頭にはあのペンダントの事がひっかかっていた。
(おかしい。2、3年前からいつも肌身離さず身につけていた物を、臨終の際になってつけないなんて…もしかして、誰かにあげた?調べてみなくては!)
こんな事もあろうかと、中条が熟睡している時にデジカメで写真を撮ってあるのだ。
「こういう事なら黒沢ね!」
美佐子は的確に部下を使い分けていた。
そして、
(今日は病院に来て、正解だったわね。)
とほくそ笑んだ。


