しかし、他にいい方法があるとは思えない大輔は、美佐子に賛同するしかなかった。

「分かった。それじゃあアレが死んで、すぐにでもやった方がいい。ただし人の出入りが収まってからだ。ワシはスキャンダルが一番の命取りだからな!」

「もちろん分かっています。」

 この時二人は、話しに夢中になっていて、ドアの向こうで話しを盗み聞きする女の気配には気付かなかった。