しかし、意外にもすぐに弥生は妊娠した。

 そして、中条家専従の医師が

 「多分、男児でしょう。」

と早めに見立てを出したので、中条家の面々は弥生を大切に大切に扱った。

 この期に及んでもボーッとして過ごす弥生が心配でもあったからだ。

 そして、その不安は的中した。