黒沢の気持ちと、美佐子の想いが微妙にズレだした。

 美佐子はそうとは気付かずに、更に

「源はまだそのままにしていてね。そして、弥生の始末はペンダントを没収してからのお楽しみ。じゃあ待ってるわよ。」

「ハイ。分かりました。」

と、黒沢はそう取りあえず言って電話を切ったものの、どうするか迷っていた。