「………宝物………?」

「うん、そう。本当は他の星に…魔法グッズを持って行くことは許されていないんだ。

だけど……
ほら、私のお父さんの仕事の都合で地球に来たって言ったでしょ?

それさ、地球だけじゃなくて他の星にもいってるんだよ。

それで、私もお母さんもついていくんだけど、そんな私を可哀想って思ったのかな?

ひとつだけ特別になんでも持っていっていいって言ってくれたんだ。
それで、持ってきたのがこの本だよ」


「そうなんだ。


………それで、この本って……?」

「……この本は少し先の未来を見ることが出来るんだ。まあ、あくまで見れるのは"何が起こるか"で"それによりどうなるか"という、結果ではないけどね」

「それでもスゴイよ!

じゃあ、人によって見れる物語が違うの?」

「うん。しかも、マンガっぽくなってて読みやすいよ!」

「それって、私も読んじゃ………」


「構わないよ!」

「いいの!?」

「うん。もともと、さわった時点で一度読まないと読めなくなるから、逆に読んで欲しいしね。笑」

「ありがとう!
その本で読んだ内容って変わるの?」

「えーと、例えば私が初めてこれを読んで、1ヶ月くらいたってからまた読んだら前に読んだ内容と変わってるってこと?」

「そう!」

「それは変わらないよ。あ、でもこの本はこの星で言うショップ?の様なところで買ったんだけど、商品が変わって、読む時期も違うと、また内容も変わってくるみたいだよ」

「そうなんだ!」

「うん、一度読ませてもらったことがあるけど、違うかったから!」

「おぉ~。

…………そういえば、今何時?」

「ちょっと待ってて~」

と言って、夏希はしたにおりていった。