「それ本気で言ってんの?あんただって、ゆらの”あれ”気づいてるんでしょ?」

「…気づいてないわけないだろ。」


ゆらの制服のリボンについている黄緑のピアスは

先輩が最近いつも耳につけているピアスと同じものだ。


「…真田先輩、けっこーまじなんじゃないの?」

「…先輩がまじでも、受け入れるのか受け入れないのか決めるのはゆらだろ。」


頭ではわかってる。

でも、気持ちはそう簡単にはついていかなかった。