『ちょっと見て、あの人っ…。』

『かっこいいー…、モデルさんかなぁ…?』

『隣の女の子は、彼女じゃない?うらやましいーっ。』


ちょっと人通りの多いところを歩けばこれだ。

こんなに人の注目を集めて歩いたのは初めて。


「ゆらちゃん、手。」

「手?」

「俺達、カップルに見えてるみたいだから。手、つなごっか。」


真田先輩はそういって、私の指に指を絡めて手を握った。