ただの幼なじみ、だったのに…!?

「お互い意識し始めたんじゃねぇ?」

「ゆらは今先輩のことしか見えてないし、綾瀬は意識し始めたってよりも、距離をとってるって感じ…。」


「んー…。」

「ゆらも気づいてると思うんだよね、綾瀬の変化に。」


一瞬綾瀬のほうを横目で見たのに、私が気が付かないわけがなかった。

あの二人は会話をしなくたって

目を合わせれば、何となくお互いのことがわかるくらいに一緒にいるから。