「それじゃ、俺こっちだから。」


またね、と私に手を振って、真田先輩は私と反対方向に歩いていった。


「ゆーらー?」

「わあ!?り、りのちゃん!」

「何にやにやしてんの?私何回も声かけたのに。」

「…りのちゃん。」

「?何、どーしたの?」

「私、好きな人、できちゃったかも…///」

「す、好きな人!?」


りのちゃんは慌てたように私の手を引いて

今日の1限はさぼり!と言い放った。