ただの幼なじみ、だったのに…!?

「…先輩のこと、好きになってみたいと思ったから。」


真田先輩のことを、もっと知りたいと思った。

もっと近づいて、この人のことを知りたいと思った。


「…よろしく、お願いします。」


私が言うと、こちらこそ、と真田先輩は笑った。


「…りの、って呼ぶから。これからは。」

「…どうぞ。」


私は気恥ずかしくなって、真田先輩から目を逸らした。