ただの幼なじみ、だったのに…!?

『可愛いカップルに、メリークリスマスー!』


はい、と風船を渡されてしまえば

私だって受け取るしかないわけで。


「…どうしよう先輩、もらっちゃった笑」

「いいんじゃねぇ?」

「”可愛いカップル”だって。」


私が笑うと、先輩もおかしそうに笑って

私の手をぎゅっと握りなおした。


「先輩?」


私が先輩のほうを見つめると

先輩は前を向いたまま言った。