ただの幼なじみ、だったのに…!?

「わ、カップルだらけ。」

「…お前それを言うなよ…。」

「あ、すみません。」


私が笑うと、許さない、と先輩は私の手を握った。


「…はぐれたら困るから、ってことにしといて。」

「…わかりました。」


こんなところで真田先輩と歩いていたら

きっと目立つんだろうな

そう思っていた瞬間、すれ違いざまの女の子たちが真田先輩を見て騒いでるのがきこえて

やっぱりか、と妙に納得してしまった自分がいた。