ただの幼なじみ、だったのに…!?

「愛月って意外とそーゆーの好きだったんだな。」

「わ、悪いですか。」

「別に?いいんじゃねぇ、女の子なんだし。」

「…そう、ですか。」


確かに私とぬいぐるみってあんまりイメージないもんな。

別にわざわざ自分で買うってほどでもないし。


「あ、これやろーぜ、これ。」

「これって…。先輩、クリスマスイブまでバスケするんですか?」

「いいだろ、好きなんだから。」


先輩が指さしたのは、バスケットゴールにボールを入れる単純なゲームで

こんなの部活で毎日やっているはずなのに

ゲーセンに来てまでやるんだから、相当バスケが好きなんだろう。