ただの幼なじみ、だったのに…!?

「…やっぱり、今のまんまの先輩のほーがいいですね。」


真田先輩は見た目が王子様っぽいから

素のまんまの先輩を知っているのはマネージャーの私くらいで。


「お前の隣だと無理しなくていいからやっぱ楽だわ。」

「別に私の隣以外でも普通にしてればいいじゃないですか。」

「だって”みんなの王子様”がこんなんじゃさすがにまずいだろー。」

「自分で言わないでください。」


私がつっこむと、確かにそーだな、と真田先輩は笑った。