こんな少女漫画でしか出てこないようなことする人が、現実にいたとは…。

びっくりしたのと恥ずかしいので、私の動悸はさっきよりも速くなっていた。


「おいしかったねー。」

「ですね。学校からも近いし、通っちゃいそう。」

「わかる。また来よーね。」


私が頷くと、送るよ、と言って真田先輩は私の手をとった。


「ちょ、先輩、手っ…。」

「あ、ごめん。ゆらちゃん可愛いから、つい。」

「そ、そうゆうこと言わないでください…///」

「ほんとのことでしょ?」


真田先輩は言葉通り、私の家の前まで送ってくれた。