「それより、ケーキ食べてみなよ。」

「あ、はい、じゃあ…。いただきます。」


赤い苺ののったショートケーキ。

スポンジはふわふわで、ホイップクリームも甘すぎなくて、すごくおいしい。


「どう？おいしい？」

「すっごくおいしいです！」

「それはよかった。」


私がケーキを半分くらい食べ終わって真田先輩を見ると

私のことを見ながら楽しそうにしていた。


「…真田先輩もひと口食べます？」

「いいの？じゃあ俺のチーズケーキどーぞ。」


フォークにのせられたチーズケーキが、目の前に差しだされた。