「ど、どうかしたんですかっ…?」

「あのさ。ゆらちゃんて、イブかクリスマスか、どっちか空いてない?」

「あー…、ごめんなさい、その日はちょっと…。」


私がもう一度ごめんなさい、というと

そっか、と真田先輩は答えた。


「じゃあ、23日は?」

「23日、ですか?」

「部活終わった後、少しだけ時間もらえないかな。」


23日なら、空いてないことはないけど

私はただ突然のことに驚いていた。