ただの幼なじみ、だったのに…!?

「…皐、ちょっといいか。」

「悠?」


俺は部活中、周りを見計らって皐を呼び出した。


「なんで終業式の後まで部活なんだろーなー。」


めんどくせー、と言いながら皐は俺の横に並んで

この辺でいいだろ、と呟いた。


「…で?有栖となんかあった?」

「なんでゆらのことってわかんだよ。」

「わかるに決まってんじゃん。」


俺そんなに鈍くないし、と皐は笑った。