ただの幼なじみ、だったのに…!?

[悠side]


「いい加減ちゃんとゆらに伝えてあげなよ。」


愛月の言葉で、一瞬心臓がどくん、と大きく音を立てた。


「…んなことわかってるっつーの。」


朝のあれっきり、今日1日中その言葉から頭から離れなくて

終業式の校長先生の話なんか、耳に入ってきもしなかった。

もうそろそろこの関係も何とかしないといけないと思ってて

でもなかなかそのタイミングもつかめなくて

幼なじみから恋人に進展させるだけなのに

どうしてこんなに難しいんだろうか。