「入学式から遅刻とか勘弁してくれよなー笑」

「うっさい!近いんだから走ればいけるって!」

「ゆらそんなに体力ねーだろうが笑」


家もお隣さんということは、悠も高校からは走って5分の距離。

だから、同じ高校になることなんて、受験する前から実はわかっていたのだ。


「にしても2人とも一緒に受かってよかったわねぇ。」

「ちょ、おかーさん!?私はA判定だったんだから、落ちるわけないんだって!」

「はいはい、わかってるわよ。はやく行ってらっっしゃい。」


お母さんにまで見送られ、私と悠は玄関を飛び出した。