「んーじゃあゆらちゃんちょっと借りちゃおうかなぁ。」

「え!?ちょ、真田先輩!?」

「綾瀬いいって言ってるし。…だめ?」

「いや、だめってことはないですけど…。」


ここまで一緒に並んでるだけで緊張したのに、これ以上一緒にいたら軽く寿命が縮んでしまうような…。


「真田先輩いい人だし、行ってくればいーじゃん。」

「ちょ、悠まで…。」

「じゃー決まり。行こ、ゆらちゃん。」


真田先輩は、ぽんっと私の肩を押して

私の隣に並んで歩き出した。