「…ゆら!お前どこ行ってたんだよ。」

「悠!もう部活終わったの?」

「今日はもーおわり。…あれ、真田先輩?」


悠は隣にいる真田先輩に気づいて、不思議そうな顔をした。


「ゆらになんか用っすか?」

「あら、ジェラシー?」

「いやそーゆうんじゃなくって。ゆらと真田先輩って知り合いだったんすか、って意味です。」

「あー、さっき知り合ったの。ね、ゆらちゃん。」

「は、はい。」


私が答えると、悠は興味なさそうにふーん、と呟いた。


「まぁ別にいいけど。俺先帰っとこうか?」

「え、なんで?」

「いや、真田先輩と一緒にいるし。なんか約束してたのかと思って。」


悠がそんなことを言うとは思わなくて、少しだけびっくりした。