「ほんとは私1人で大阪に戻ってるからいいよって言ったんだけど、ママがうるさくて。」

「あー、お前まだ中学生だもんな。」

「さすがに1人はできないからって。」


…なるほど、それで俺んちにきたってわけか。


「かーさん、ただいま。」

「あー、あんた、帰ってきたの。」

「雛子来てっぞ。」


俺が言うと、母さんはリビングから玄関にすっ飛んできた。