ただの幼なじみ、だったのに…!?

「…大丈夫よ、うまくごまかしといたから。」

「ほんとにごめんね、巻き込んじゃって…。」

「何言ってんのよ。そんなの最初からでしょ。」


楽しんできて、とりのちゃんは私の肩をぽんと叩いた。


「綾瀬、ゆらのこと頼むわよ。」

「わかってるって。」


悠は、私の手を少しだけ握りなおした。

手のひらから自分の体温も鼓動も、全部悠に伝わってしまうような気がして

平常心を保つので精一杯だった。