ただの幼なじみ、だったのに…!?

「さ、さすがにもう大丈夫だろ。」

「う、うんっ…。」


何事もなかったかのように

悠は私の手を引いて、ロッカーの外へ引っ張りだしてくれた。


「わたあめ、つぶれちゃったな。」

「そ、そうだね。」


さっきのは何だったんだろう。

一瞬、ものすごく近くに悠の顔が見えて、それで…。


「…ゆら?どした?」

「な、なんでもない、なんでもないからっ…。」


何が起きたのか、考えるだけで顔が熱くて

私は思い出さないようにするのに必死だった。