ただの幼なじみ、だったのに…!?

「…あれ、なんか外、騒がしくない?」

「多分先輩だろ、あの人来ると女子が騒ぐんだよ。」


見てくるね、と私が外に出ようとすると

そのまま後ろから引っ張られて、抱きしめられた。


「ゆ、悠っ…?」

「…お前が行ったら意味ねぇだろーが。」

「え、っと…。」

「いいから、ここにいろよ。」


耳元で、悠の低い声が響いて

私はその状態から動けなかった。