「お前昔っから俺の後ろに隠れてたもんな笑」

「し、しょうがないじゃん、ちっちゃい頃から一緒なの悠くらいしかいないんだから。」

「はいはい、わかってますよ笑」


昔から緊張にはあんまり強くない私を、緊張の”き”の字も感じない悠が助けてくれてたっけ。


「これおわったら、もう帰りだっけ?」

「多分な。」

「じゃあさ、新しくできたカフェついてきて?」

「はいはい。」


式の間も、何か話題を見つけてはこそこそ2人で話して

そんなこんなしていたら、長いと思っていた入学式は終わっていた。