ただの幼なじみ、だったのに…!?

「あんた達ほんともうカップルみたいね。」

「…それ言わないでよー…。」

「いいじゃん、初めっからそのくらいの距離感だったんだし。」


距離感としては、ほとんど変わっていない。

変わったのは私の気持ちだけだ。


「…変わってないはずなんだけどさ。」

「けど、何?」

「…今まで普通だったことが、すごい恥ずかしかったり、今まで何も感じなかったことがすごく照れるの。」


どうしたらいいんだろ、と私が言うと

りのちゃんはそんな私をにやにやしながら見つめていた。