ただの幼なじみ、だったのに…!?

「ゆらちゃんもコスプレするんでしょ?」

「あ、はい、一応…。」

「じゃあさ、当番おわった後、俺とまわらない?」

「あー…、えっと…。」


嬉しかった。

嬉しかったのに、一瞬困った自分がいて

それが先輩に申し訳なかった。


「…何ゆらに手ぇ出してんすか、先輩。」

「うわ、綾瀬。お前いたの。」

「ここ俺のクラスですから。」


今まで教室にいなかったはずの悠が、私の横から先輩との間に入った。