「あー、おいし。ありがと。」

「はいはい笑」

「急いで戻らないと、移動始まっちゃうかな?」

「まだ大丈夫だろ。」


ついさっきおりてきた階段を上がろうとすると、上のほうから聞き覚えのある声がした。


「上から、りのちゃんの声がする…?」

「もう移動始まってんなら、このまま体育館のほうに行っとくか。」

「あ、そーしよそーしよっ。」


私達は上がりかけた階段をまたおりて、体育館のほうへ足を進ませた。