「も、もしもし、真田先輩?」

「急にごめんね、びっくしりた?」

「は、はいっ…。」


電話越しのゆらちゃんの声は、いつも以上に幼くきこえた。


「…もしかして、寝てたの?」

「な、なんでわかったんですか?」

「いや、なんとなく笑てか、今もう夕方だけど。」

「…起きてたらなんか疲れちゃって。眠っちゃいました。」


えへへ、と笑う彼女は

すごく健気に感じた。