「俺、ゆらちゃんのこと本気だから。綾瀬がゆらちゃんのことただの”幼なじみ”って言うんなら、俺がもらってもいいよね。」

「…もらっても、って、別に最初から俺のもんじゃないんで。」

「そっか。んじゃ、話はそれだけ。」


引き留めて悪かったな、と真田先輩は言って

俺の肩をぽん、と叩いた。


「…なんなんだよ。」


俺自身、まだゆらとの関係がこれから先どーなっていくのかなんかわかってないのに

そんなこと言われたって、なんて答えたらいーんだよ。