[悠side]


夏休みもラスト1週間に迫っていたある日。

俺はいつものように部活もおわり、家に帰ろうとしていた。


「綾瀬、ちょっといい?」

「あ、えっと、はい…。いいっすよ。」


靴箱で待ち伏せされていたのか

なぜか少し真剣な顔をした真田先輩につかまった。

部活中でも別にそんなに話す仲じゃないのに、部活おわりに何の用だ…?