いつも以上に危なっかしいゆらちゃんの手を引いて

割と人のいない穴場スポットまで連れて行く。


「はい、ここ座って。ここからなら座っててもよく見えるから。」

「あ、そうなんですか。」


楽しみだなぁ、と半分夜空になりかかった空を見上げるゆらちゃん。


「なんか飲み物買ってこよっか?」

「あっ、私行きますよっ…?」

「ゆらちゃんはそこ座ってて。」


お茶でいい?と俺が言うと

ゆらちゃんはこくん、と頷いた。