「ふぁー…。あー…、眠い…。」

「ゆらー?ちょっと、もうそろそろ起きないとー。」

「んー…。」

「いくら高校が近くなったからって、さすがに遅刻するわよー?」


時計を見ると、時刻は8時15分を指していた。


「うわぁ!ちょ、ほんとに遅刻するっ…!」


ほんの数秒前まで眠っていた身体を無理やり動かして

私、有栖ゆら[アリス ユラ]はベッドから飛び起きた。